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捨てられし小猫拾ふや樹下石上
昭和11年の作
とても分かりやすい句意。青邨の生活圏にはかなり穏やかな時間の流れがあったようだ。実際の人物を知る銘子さんとは別に、私は句を通してのみの出会いであり、これもまた楽しからずや…と思う。 「小猫拾ふや」で切れている。拾った子猫に強い関心があることがうかがえる。その後の措辞が青邨流である。「樹下石上」と詠ったのには生きものの尊厳を窺わせるのに十分な表現であると感じた。草むらの中や段ボールの中では無いところが尊い。拾ったとは言え、樹下石上に居た猫であると・・ 実際はどうであったか解らないが、溝の中で痩せ細って鳴いていた子猫かもしれない。しかし大きく考えれば、近くに大きな木があれば樹下だし、大地に居たと言うことで石上としてもとらえられる。そこが詩情なのだと思う。 温かで、穏やかで、さらりと詠われているがきっちりとした構成になっている。 昭和十一年前後、この頃無季俳句が盛んになっている。高浜虚子を始め山口青邨の周りには高野素十、水原秋桜子、山口誓子、中村草田男、日野草城などなど虚子の直接指導の元、名をはせていく俳人がぞくぞく。 凄かったんだろうなぁ!!! 名前を羅列するだけで、呼吸困難になりそう! この方々が、同時代に同居していたわけで、俳句の火花が盛大に飛び散っていたんだろうなぁ! 青邨氏がのんびり、ゆるりと俳句を作っていたのではないことがわかる。 しっかりと読みこまないと、オイテケボリになりそうだなと思う次第であります。 【季語】 小猫 春 展子
by zassoen24
| 2013-05-16 22:50
| 『雪国』
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